四日市の方から相続放棄についてのご相談
2022年08月03日
Q:相続放棄について、司法書士の先生教えてください。(四日市)
私は四日市市在住で現在50代です。家族は、母と兄の私の四人です。家族全員四日市市内に住んでおりますが、私は結婚を機に実家を離れています。
どうやら両親には借金があるようで、両親が亡くなった際に、私にもその借金の責任がついてくるかもしれないと考えるようになりました。昔から両親と兄とは折り合いが悪いこともあり、相続放棄について考えることになりました。どのような手続きを踏めば、相続放棄を進めることができるのでしょうか?(四日市)
A:相続放棄は相続開始後にご自身で選択できます。
相続放棄は、被相続人の財産を一切受け取らない、相続権利を放棄することを指します。相続権利を放棄することで相続人ではなくなり、他に相続人がいる場合にはその人達のみで遺産分割を行います。
注意しなければいけないことは、相続放棄をすると、放棄された相続権は次の相続順位の人にうつってしまいます。このため、例えば被相続人の両親や兄弟姉妹が新たに相続人となってマイナスの財産を引き継ぐ必要が出てきてしまうケースもあります。このため、相続放棄後に新たに相続権が移る人がわかる時には、相続放棄をしたことを伝えるようにしましょう。
今回ご相談いただいたように、ご家族に負債がある場合には、生前の段階で相続放棄をしたいという気持ちを持つことは自然なことと言えるでしょう。しかし、生前に相続放棄することはできません。たとえ相続放棄について契約書等で作成していたとしても、法的な効力はありません。
遺産相続とイメージすると、相続人の中でそれぞれが納得する形で遺産を分割することや、より多くの遺産を相続することに関心があつまりがちですが、ご相談者様のように、被相続人に借金があることで相続人に負担がかかるケースもございます。相続が発生した段階で何も手続きをしないでいると、プラスの財産以外にも、借金などマイナスの財産も引き継いでいるとみなされる可能性がございます。
三重相続放棄サポートセンターでは相続放棄について鈴鹿の皆様にわかりやすくご説明できるよう、相続放棄に精通した司法書士による無料相談の場を設けております。三重相続放棄サポートセンターの司法書士は相続全般のお悩みやお困り事も得意としておりますので、どんなに些細なことでも遠慮なくお問い合わせください。鈴鹿の皆様、ならびに鈴鹿で相続放棄・相続手続きについて相談できる事務所をお探しの皆様からのご連絡を、スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。